2015年10月07日

カタルーニャの独立運動のこと

 旅から帰った十二日後、カタルーニャ州議会選挙がありました。ご存知の通り、分離独立派の政党が過半数を獲得しました。ただ独立賛成者数では、48%と過半数を下回ったのですが、州政府のマス首相は「独立を支持するわれわれと民主主義の勝利だ」と勝利を宣言をしました。
 スペインリーグを見ていたことは書きましたが、宿敵レアル・マドリードとの対戦ゲームは、決して負けることが許されない重圧の中での戦いなので、見ごたえのある激しいものになりスペイン中が熱狂します。バルサのホームスタジアムには「Catalonia is not Spain」という横断幕が掲げられているのですが、これまで実際に独立を支持しているのは35〜40%程度だと言われていました。それが今回48%とは独立を望む人が増えているということでしょう。
 今回の旅行でバルセロナには一泊しただけですが、アンダルシアやラ・マンチャとはまるで違う洗練された都会という印象を強く受けました。カタルーニャ州はGDPでスペインの20%を占め、経済は豊かです。地中海沿岸の温暖な気候に加え、ガウディの建築物など豊富な観光資源により観光産業が好調なので独立しても十分やっていけると考えている人が多いのでしょう。それにフランコ時代に弾圧された因縁も根深く中央政府への反発が強いのはまちがいありません。
 スペイン政府は、そもそも独立の是非を問う住民投票が違憲だとして反対しています。。議会も、規定順守を怠った政府当局者を辞職させたり罰金を科す権限を裁判所に与える措置を承認するなど独立阻止の動きを強めているそうです。でも中央政府や議会があまりに強硬な態度をとると、かえって独立支持派が増えるような気もします。
 スコットランド独立を問う選挙のときも思いましたが、こうした各国で独立運動を推進している人々は、独立してもEUに所属するから通貨もそのままeuroが使えるし、安全保障面の懸念もないと考えているのでしょう。でもギリシャ債務危機の問題に続き、難民問題でEU自体がたいへんな事態を迎えています。このような世界情勢を鑑みると、カタルーニャの人々には独立問題は慎重に考えてほしいと思ってしまいます。


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posted by AS at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | traveling to Spain 2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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