2015年09月12日

歴史の重みを感じたアルハンブラ宮殿

 昨夜は七時まえにグラナダのレストランに着きました。肉料理を食べたあとチェックインしたグラナダパレスは豪華で、広いバルコニーまでついているので驚きました。ひと休みしてアルハンブラ宮殿の夜景を見にでかけます。バスは宮殿のちょうど対極の方向に位置するサクロモンテの丘にいきました。ここにある展望台から夜景を眺めるのが定番のコースになっているようです。夜景というと派手なライトで煌々と照らしだされる繁華街の景観などを想像しがちですが、このアルハンブラは柔らかい光に包まれ、幻想的に光り輝く夜景でした。
 翌朝は八時半にホテルを出ました。アルハンブラ宮殿は非常に人気があるので少しでも予約時間に遅れると入れてくれません。バスが走りだしてから、添乗員さんがほっとしましたように説明してくれました。この会社のツアーに参加したのは初めてですが、食事も観光もホント至れり尽くせりです。個人で来たらこういう観光スポットや食事の手配、移動手段の確保などは全部自分でやらなければなりませんから、とてもこんなに効率よく観光をこなしていくことはできません。それを含めて考えると旅行代金は高くないと思いました。
 入口で現地のガイドさんと合流して宮殿内に入ります。流暢な日本語を喋る美しい女性でした。今日は3Kmは歩きますからねと昨晩言われていたのですが、歩き始めるとなるほどこれは広大な敷地に建てられたものだとわかります。8世紀からイベリア半島を支配したイスラム王国が、この広大な敷地にイスラム王の住居、官庁、軍事施設からなるこの大宮殿を造りました。しかしレコンキスタ(国土回復運動)によって次第に追い詰められ、1492年ついにカトリック女王に宮殿を明け渡します。最後の王、ボアブディルは落城の際、自ら地上の楽園と呼んでいたアルハンブラ宮殿を振り返って涙したと伝えられています。
 ガイドさんの解説を聞きながら、軍事施設があるアルカサバ、王たちの生活の場であった王宮、王の別荘があるヘネラリフェを見ていきました。イスラム建築の最高峰、滅び行く王国の最後の栄華が伝わってきます。
 しかし信じられないことにこのアルハンブラ宮殿、16世紀に入ると荒廃していったのです。カルロス1世により造営のために宮殿の一部が破壊されたり、火薬庫の爆発などがあったためだと言われています。19世紀初頭には半ば廃墟のような状態だったそうです。
 そこに一人のアメリカ人作家ワシントン・アーヴィングが登場します。かれは1827年にここを訪れて感動し、アルハンブラとグラナダの歴史を素材にしたロマンチックな物語「アルハンブラ物語」を書き上げて発表しました。この著作はたちまち注目を浴び、アルハンブラ救済の声が湧き上ります。そして王室の命により大規模な修復が行なわれたのです。その彼の功績をたたえて、物語を出筆した「アービングの部屋」が宮殿内に設けられています。今ではサクラダファミリアにつぐスペインの人気観光地ですが、こんな経緯を辿ったとは驚きです。
 じっくり見れば半日かかる観光コースをぼくらは二時間強で切りあげました。でも生涯忘れられない充実した時間でした。今日はこれからラ・マンチャ地方を経て、バレンシアに移動します。


Granada Palace
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アルハンブラ夜景
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アルハンブラ宮殿
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2015年09月11日

地中海を見渡す白い村ミハス

 ミハスには二時頃に着きました。マラガの南西にあり「白い村」として有名な街だそうです。山の中腹に白塗りの家が広がっています。マラガから日帰りの観光スポットとして人気があり、近年はドイツやUKから、温暖な気候に惹かれて移住してくる人が増えたとのことです。確かにかなり暑くて陽射しが強いです。
 バスを降りるとどこからともなく金管楽器の演奏が聞こえてきました。狭い路地はたくさんの人で溢れています。今日は毎年九月に行われる守護聖女ビルヘン・デ・ラ・ペニャに捧げるお祭りの日でした。
 高台にあるレストランでランチです。スペインの名物だという「ソパ・デ・アホ(にんにくのスープ)」がでてきました。まったく匂いはなく美味しいです。その後はカジキマグロのソテー。お店のお兄さんが片言の日本語を駆使して楽しませてくれました。
 食事のあとは地中海の素晴らしい眺めを堪能できる見晴台に行って、それから街を歩きました。小さな街ですが、土産物屋がたくさんあります。ペーニャ広場にはお祭りの特設ステージが作ました。これから夜にかけてお祭りはますます盛り上がっていくのでしょう。でもぼくらはそろそろグラナダに向う時間です。再びバスに乗り込みました。


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ラベル:ミハス
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セビージャの朝

 翌日も強行日程なので八時過ぎにはホテルを出ました。まずはスペイン広場です。ここの建物は1929年の万博会場として造られました。ずいぶん立派なものです。それからアルカサル庭園、ムリーリョ公園、サンタクルス街、インディアス古文書館、カテドラルなどを歩きました。まだ早い時間なのでとても静かで、熱気あふれるアンダルシアの中心街という気がしません。夜になると街はまた違う表情を見せるのでしょうが仕方ありません。今日はミハスに寄ってグラナダまで行く400Kmの行程です。ぼくらはまたバスに乗ってミハスに向かいました。


スペイン広場
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コンスティトゥシオン通り
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スペインのトラム
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インディアス古文書館
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アルカサル
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サンタクルス街
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2015年09月10日

セビージャ夜は圧巻のフラメンコ

セビージャのホテルには六時半頃に着きました。TRH ラ モティラ ホテル(TRH La Motilla Hotel)は郊外に位置しているようで、すぐ隣にアウトレットとスーパーマーケットがありました。食事の前後に覗いたのですが、アウトレットには高級ブランなどはなく地味なもので、日本のアウトレットモールとは感じが違っています。スーパーでは、お昼のドライブインで買ったイベリコ豚のパテ缶詰が半額の2ユーロ強で売られていてがっかりさせれました。両方とも観光客ではなく、地元の人たちが利用しているお店のようで興味深かったです。 夕食はホテルのバッフェ。マドリードのホテルほどには豊富ではありませんでしたが、ぼくら日本人には十分でした。
 食事のあとは今夜のハイライト、フラメンコ・ショーです。迎えのバスで劇場 (El Palacio Andaluz )には開演時間九時の三十分前につきました。通されたのはステージ左、最前列から二列目の席です。それから二時間、ショーは圧巻でした。テレビでは見たことがありましたが、これが本場のフラメンコというものなのですね。生で見ないとこの感じはわからないと思いました。ダンサーは皆、女はもちろん男もたいへんな美形揃いでした。プロのダンサーには容姿も必要条件に違いないのでしょう。踊りは凄い、素晴らしい。こう言うしかありません。看板のトップダンサー男女二人が最後に見せ場を作ったあと、フィナーレはセビーリャの春祭りの踊りで、これはセビージャならではということだとか。驚いたことにぼくらが劇場の出口に行くと、なんという早業かもうトップダンサーたちがDVDやCDを手に並んでいて、笑顔で見送ってくれました。ホテルに着いても興奮冷めやらず、疲れていたのに眠りに着いたのは二時を回っていたでしょうか。素晴らしい夜でした。


TRH La Motilla Hotel
http://www.trhlamotilla.com/
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スーパー
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アウトレット
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El Palacio Andaluz
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コルドバのイスラム文化とユダヤ人街

 マドリードを八時半に出てコルドバには一時過ぎに着きました。今朝もしっかりすぎるほど朝食を食べたのでお腹は空いていません。でもそろそろビールでも飲みたくなってきました。この二日はチキン、サーモンと単純な焼物の料理が続きましたが、連れていかれたレストランで出てきたのはなかなか手が込んだ料理でした。まずはガスパッチョというトマトの冷製スープ。スペインではポピュラーなスープだそうです。今日も暑いのでとても美味しかった。そのあとハムを豚肉を巻いたうえに揚げたものが出ました。スパイスが効いていてワインに合います。結構いけました。デザートにスイカもでて満腹です。
 食事がすんで観光開始。世界遺産の「コルドバ歴史地区」を歩きます。コルドバはイスラムのウマイヤ朝が756年に首都とした街で、10世紀ごろまでは100万人が住む大都市だったそうです。イスラム教徒によって持ち込まれたギリシャ、ローマ時代の文献が多く残っていたことから、それらを学ぶいわば大学のような学校があり、学問の都市として栄えていました。その繁栄の象徴がイスラム教徒のモスク、メスキータです。10世紀末には拡張工事で数万人を収容する巨大モスクとなりました。しかし13世紀にレコンキスタでカスティージャ王国がコルドバを再征服すると、カトリック教会の教会堂に転用されます。メスキータの一部を壊し、礼拝堂を設けたりカテドラルが新設されて、メスキータはイスラム教とキリスト教、ふたつの宗教が同居する世にも珍しい建築となったのです。
 中に入ってマヨール礼拝堂の祭壇や円柱の森などを見ます。昨日トレド大聖堂を見たばかりですが、引けを取らない堂々たるものです。キリスト教徒が全て破壊しなかったのは、あまりにも素晴らしい建物だったからでしょう。宗教の壁を超えた畏敬の念を抱いたのではないでしょうか。
 メスキータを出てかってのユダヤ人街を歩きました。曲がりくねった細い道、パティオのある白壁の家並み、その白壁に飾られた花の鉢植え。こういった景色がアンダルシア地方特有のものだとのことです。“花の小径”と称される有名な路地も見たところでコルドバ観光を切り上げました。再びバスに乗り、セビリアに向かいます。

コルドバ市内
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コルドバ歴史地区
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メスキータ
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ユダヤ人街、花の小径
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コルドバとお別れ
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2015年09月09日

迷わずトレドへ行け

 中丸明さんの著作の中にこんな一節があります。
「もしも一一日しかスペインにいられないなら、迷わずトレドへ行け、とよく言われる」
 でも中丸さんは、誰が最初に言ったのかなど、由来までは書いていません。プラドをガイドしてくれた男性がトレドも案内してくれることになったのですが、この人はこの一節には触れませんでした。その代わりに、トレドは日本でいえば京都や奈良のような歴史ある街だという言い方をしました。それからエル・グレコが住んだことも強調しました。
 マドリードから70Kmを走って、バスはソコトベール広場に停車しました。高台からトレドの街全体が見渡せます。タホ川に囲まれた岩山の上に築かれたような街です。
 トレドは西ゴート王国の首都でしたが、711年にイスラム教徒に征服されます。そしてレコンキスタ(再征服運動)で1085年に再びキリスト教徒の街となります。しかし1492年に国外追放令が発せられるまで、ここではキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が一緒に生活をしていました。だからトレドの街は様々な文化が融合して発展していったのです。
 ぼくらはバスで街中に入りました。駐車場でバスを降りて石畳の路を歩きます。狭い路地が隅々まで入り組んで迷路のようです。この街並みは16世紀の頃とあまり変わっていないとのことです。やがてトレド大聖堂に着きました。ここは今日もスペイン・カトリックの総本山、つまりカトリック寺院の中で最も権威のある大聖堂です。1226年に着工し、270年の歳月をかけて1493年に完成しました。中は広く、二十二もの礼拝堂、フレスコ画の天井、美しいステンドグラス、グレコやゴヤらの数々の名画などがあって美術館のようです。
 その後はサント・トメ教会に行きました。エル・グレコの最高傑作のひとつ「オルガス伯の埋葬」があるので非常に多くの観光客が訪れるそうです。その画を見たあと、また街中の細い路地を歩きました。刀剣類の並んだ店が目につきます。トレドは鉄製品である剣やナイフなどの生産地だそうです。闘牛で使用する剣も多くはここで作られるとのことです。
 土産物を見ているうちに帰る時間になりました。バスの待つ駐車場まで歩きながら、迷わずトレドに来てよかった、と思いました。

トレド 街の全景
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トレド大聖堂
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サント・トメ教会
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旅の始まりはマドリード

 フランクフルトで乗り換えてマドリードに着いたのは深夜でした。星が三つ半の立派なホテルでしたが、空港に近く、周辺にはバルもないようところにありました。ツアーのメンバーはほとんど中高年なので、初日の夜なんだからちょいと繰りだしましょう、などという声は誰からも上がりません。ぼくらは部屋で寛ぎました。広いツインルームに満足です。
 次の日朝食会場にいくと、多くのビジネスマンがいるので驚きました。ホテルで何かのコンベンションをやっているようです。このAUDITORIUM MADRIDは、その手の催しを誘致するホテルなのでしょう。バッフェの内容は立派なものでした。同行の諸氏はみんな賞賛の言葉を口にしてました。この旅行、上々の滑り出しです。
 食事が済むと早々にチャターしたバスに乗り込んで観光開始。スペイン広場に寄ってからプラド美術館に入りました。日本人のガイドさんが二人つきました。一人は男性で、もう一人が女性。ぼくは女性ガイドさんのグループに入りました。ガイドさんは、スペインの画家を中心に見ていきますと言って、ベラスケス、グレコ、ゴヤなどの部屋に案内してくれます。話を聞いていると、この人が美術に造形が深い博識の人であることはすぐにわかりました。数年まえにルーブル美術館にいったときも、こんなガイドさんについて回ればよかったなあと思いました。
 でもいくらガイドさんが優秀でも、この膨大なコレクションを見るための時間が二時間半ではぜんぜん足りません。あっという間に添乗員さんに言われた集合時間になってしまいました。これでプラド美術館に行ったと言えるのかなあと思いながら、後髪を引かれる思いでぼくらはバスに戻りました。
 連れていかれたレストランはグランビア通りにありました。市内きってのメイン ストリートで、通りには銀行、有名商店などが立ち並んでいます。でてきたサラダとチキンは正直言って、たいしたものではありません。でもこのツアーはほぼ全食事がついての安価な旅行代金なので文句は言えないでしょう。それに観光を重視しているので、食事の時間は短いです。でもまあ、いいでしょう。早々に昼食を終えぼくらはバスに乗り込み、トレドの観光に向かいましたが、トレドのことは別に書きます。
 トレド観光を終えて再びホテルに戻ってきたのは八時を回っていました。夕食はホテルでサラダとサーモンでした。明朝もまた早い出発なので、今夜もまた、タクシーを飛ばしてバルに繰り出しましょう、などと言い出す人はいません。それでも飲み足らない何人かでバー行き、遅くまでワインを飲みました。ワインは美味しく、お喋りは楽しかったのですが、翌朝は八時にホテルを後にしてコルドバに向かいました。マドリード滞在の印象がとても薄いものになってしまったのはいうまでもありません。

スペイン広場
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プラド美術館
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El Porton
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AUDITORIUM MADRI
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2014年08月31日

手帳スケッチ、というもの

 友人が習っている関本紀美子さんの本「手帳スケッチ」が届いた。パラパラめくってみたら、彼から聞いた通り、パパっと手早く書いて、後で色づけする手法で、出来そうだと思ったったので、昨日、絵具やスケッチブックを買った。で、さっそくやってみました。
 街歩きや旅行のとき、この頃はもうIphoneでしか写真を撮らなくなったけど、何か物足らない感じがしていました。でもこんなふうにパパっとしたスケッチのほうが、なぜか写真より印象に残るような気がします。これは楽しめそう。

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ラベル:関本紀美子
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2014年08月10日

オードリーの晩年

先日、だいぶ前に録画していたオードリー・へッピバーンのドキュメンタリーを見ました。
ヘプバーンが本当に伝えたかったこと 〜妖精はなぜ銀幕を去ったのか〜
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102447/
番組紹介には、こんなふうに書かれていました。
彼女はなぜ映画の世界から離別したのか?ユニセフの親善大使となり何を伝えたかったのか?主に晩年を中心に、生い立ち・歩み・心の動きを探り、彼女の心の真実に迫る云々。

このシリーズはwowowのオリジナル制作です。プロデューサーの小林慶吾によれば、AAR副理事長の加藤タキさんの協力が得られたので製作が実現したのだそうです。三人目の夫、オランダ人俳優ロバート・ウォルダースヘップさんやオードリーの次男が出演してもらえたのは、加藤さんのおかげのようです。
ヘップバーンが3度めの結婚をしたことはあまりよく覚えていなかったのですが、映画に出なくなった理由もはっきりとは知りませんでした。ユニセフの活動に肩入れしていたことは知っていましたが、これほどまでに情熱を注いでいたことはこのドキュメンタリーを見て初めて知りました。
オードリーはこんなふうに語っています。
「わたしは、ユニセフが子どもにとってどんな存在なのか、はっきり証言できます。なぜって、私自身が第二次世界大戦の直後に、食べ物や医療の援助を受けた子どもの一人だったのですから」
ユニセフが与えてくれたチョコレートが、栄養失調の自分に生きる希望を与えてくれたという体験が、この慈善活動の動機になったようです。

映画にでなくなったのは家族を大切にしたかったのだろうと漠然と思っていましたが、次男のルカの子育てに専念したかったためだったようです。

それにしても亡くなったのが63歳とは改めて驚きます。
癌と告知されたのですが、延命治療などは拒否して自宅で静かに死を迎え、悲しむことはなかったと、このドキュメンタリーでは描かれていました。
でもオードリーの晩年が幸福なものだったのかは、このドキュメンタリーだけではわからないと思いました。


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2014年06月21日

ミサ曲 ロ短調演奏会 

ミサ曲ロ短調の東京公演が終わりました。
カテドラルは予想通りすごい残響でステージ練習では苦戦しましたが、本番はけっこう上手くいきました。ソリストもオケも素晴らしかったので、なかなかいい演奏になったと思います。友人たちも褒めてくれました。カテドラルは満席でした。満席のお客様の前で歌ったのは初めてです。自然と力が入りました。
メサイアを歌い、そのの一週間後にロ短調を歌うことを決意したのは2月末で、そこから音取りCDを聴き始めたわけで、以降の練習はさすがに大変でした。東京側の練習にも何度か参加させてもらいましたし、ほぼ毎日楽譜を開いてロ短調のCDを聞きながら練習しました。
でも歌いこめばそれだけ、達成感、満足感も大きくなるもの。まさに今日がその典型で、終曲を歌い終えたとき、深い感慨が込み上げてきました。
ドイツの方々との2週間に渡る練習と交流が今日の感動を大きいものにしたのは間違いありません。大げさに言えば人生観を変えるような貴重で、刺激に満ちた体験でした。
還暦を機に40年ぶりに合唱を再開して、ヴェルレク、メサイヤ、ロ短調と大曲を歌え幸せです。
少し疲れましたが、時間がたてばまた意欲が湧いてくるでしょう。次はどんな曲に取り組むことになるのか楽しみです。

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ミサ曲 ロ短調演奏会 

2014.6.20(金) 19:00開演
東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂

指揮:橋本眞行

独唱者:
ソプラノ 名倉亜矢子
アルト  青木 洋也(カウンターテノール)
テノール 鏡 貴之
バス   新見 準平

合唱:バッハカウンターテンコア
賛助出演:フライブルクバッハ合唱団
賛助出演:松山バッハ合唱団

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